お医者さんの御用達 ~第180回 玄米と甘酒で夏バテを解消

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――今年の夏は蒸し暑くて、すでに夏バテ気味なんです…。

 

先生 冷たいものを摂りすぎていませんか?

夏バテを防止するには、普段の食生活が大事です。

私がおすすめするのは、玄米です。

漢方では、精米する前の玄米の状態を「粳米(コウベイ)」と言います。

粳米には、胃腸の働きを強くしてパワーをみなぎらせる〝補中益気〟、身体の水分バランスを整える〝滋陰止渇〟の効能があるんですよ。

 

――普段、主食としている白米には、そういった効能はないんですか?

 

先生 はい。

白米は精米の過程でぬかが取り除かれますが、ぬかにこそ、薬理作用があるんです。

 

――へぇ、そうなんですね。

明日から主食を玄米に換えてみようっと!

 

先生 同じように清酒も米から作られますが、搾り取った後の粕にペプチド、アミノ酸、ビタミン、酵母などの栄養素が含まれています。

この酒粕を溶かしたものが甘酒です。

甘酒は江戸時代から、夏バテ防止の飲み物として愛飲されていたんですよ。

 

――ほぉ!甘酒って、北京にもありますか?

 

先生 スーパーなどで売っている「醪糟(lao2zao1)」、これが甘酒です。

温めても、そのままでも飲めますよ。

夏バテを解消する秘訣は、まさしく「残り物には福がある」ですね。

ぜひ試してみてください!

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~北京・天津ジャピオン2014年6月30日号

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