お医者さんの御用達 ~第191回「黄耆、党参」

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肺の機能を整え、潤い肌に

――先生、最近、お肌がカサカサするんです。

先生 中医では、秋は乾燥によるトラブルが起きやすい季節と考えられています。
体内の水分調節や代謝をつかさどる「肺」が、過剰に活発化するためです。
乾燥肌で化粧水などに頼る女性が多いですが、大事なのは外側からではなく、身体の内側からのケア。
肺の機能を整えて水分分泌を促し、体内の水分量を正常に保つよう心がけましょう。

――はい。
そういえば私、汗をほとんどかかないんです。
これも肺の機能が原因でしょうか。

先生 そうですね。
夏にエアコンによって暑さ知らずの生活に慣れてしまい、汗を分泌するメカニズムが故障してしまっていると考えられます。
汗が出ないと毛穴が詰まり、吹き出物の原因にもなります。

肺に〝気(エネルギー)”を補って機能を促進し、汗の分泌や水分の循環を促しましょう。

――一体、どうすれば?

先生 〝補気”作用のある2種類の漢方、「黄耆(オウギ)」と「党参(トウジン)」を、煮物?煮込み料理の材料に加えてみてください。
各2gずつ、一緒に煮込むだけです。
苦味がなくマイルドな漢方ですから、毎日摂取してもOK。料理の味にも影響しません。
また、「麦門冬(バクモンドウ)」と「玉竹(ギョクチク)」(各3g)に熱湯を注いでお茶として飲む習慣も、一緒に取り入れることをオススメします。

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~北京・天津ジャピオン2014年9月15日号

 

 

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