三豆飲で夏風邪の症状を緩和

――先生、ちょっと頭痛がして熱っぽいんです。

 

先生　夏風邪かもしれませんね。身体が寒いと感じる冬の風邪と違って、夏風邪は熱くなりやすい特徴があります。その熱を発散させて、身体を補い免疫力を高める「三豆飲」を飲んでみてはいかがでしょうか。頭痛、発熱、全身の痛み、喉の痛みなど、夏風邪の諸症状に効果があります。

 

――３種類の豆の飲み物なんですか？

 

先生　その通りです。消化機能を助ける黄豆と黒豆、熱を発散させ、熱中症の予防にもなる緑豆です。３種類の豆を一晩、水に漬けておきます。ご家庭の鍋にもよりますが、豆より３mm程度上まで水を加え、強火にかけます。沸騰したら弱火にして、豆が開くまで約１～２時間煮込みます。煮詰まってできあがったスープのみを飲んでください。

 

――豆はどれくらいが適量ですか？

 

先生　年齢により異なります。３～６歳は各20粒、６～12歳は各40粒、12歳以上の子どもと大人は各80粒が目安です。必ずその日のうちに飲み切ってください。長期間続けるものではなく、風邪の引き始めに飲むと症状が緩和されるものなので、１回飲めば十分です。早ければ早い方がいいので、症状が出たらすぐに飲んでみてください。薬ではありませんので、症状が改善されない場合は、病院にかかるようにしてくださいね。

～北京・天津ジャピオン2016年8月22日号～