お医者さんの御用達 ~第132回「少腹逐瘀」

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月経痛に効く〝少腹逐瘀〟

 

――先生、毎月の月経痛に悩んでます。

先生 では、「少腹逐瘀顆粒」という漢方薬をご紹介しましょう。
婦人病に良いとされ、血の薬とされる「当帰(トウキ)」や「川芎(せんきゅう)」といった漢方が主成分です。
〝瘀血(おけつ)〟と呼ばれる体内の古い血・汚れた血を排出する作用があります。
月経時、血液となって排出される子宮内膜がうまくはがれ落ちない場合に痛みが生じるんですが、この薬はその排出を促してくれるんですよ。
長期間続ければ子宮がキレイに保たれるので、不妊治療にも使われています。
月経時にレバー状の血のかたまりが多く見られる人、月経の1日目だけ痛みを感じる人などにオススメですよ。

――あ、ピッタリ当てはまる症状です~。

先生 アイスや冷たい飲み物が好きでしょう?
上述の症状は、子宮に〝寒気〟(冷え)がたまっているのが原因。
月経時には、冷たい物を控えてくださいね。

――はい、肝に銘じます。

先生 そろそろ月経が来る頃だな、と感じたら飲み始め、食前に1日2回、月経が終わるまで飲み続けてください。
顆粒はお湯に溶かしても、粉薬のようにそのまま服用してもOKです。
副作用はほとんどありませんが、出血の量が少ない方、閉経間近の方は服用しないでください。
服用から30分以上時間をおけば、他の痛み止めを併用しても大丈夫ですよ。

 

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取材協力先/北京御源堂中医診所

 

 

~北京ジャピオン2013年7月1日号

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