お医者さんの御用達 ~第151回「呉茱萸」

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漢方足湯で冷え性を克服

――先生、しっかり防寒をしても、手足が冷えて寒いんです。

先生 足が冷えると、寝付けませんよね。
中医学は「陰陽論」に基づいていて、体内の〝気(生命エネルギー)〟は「陽気(温かい気)」と「陰気(冷たい気)」に分けられます。
秋以降は春夏に溜まった「陽気」が上昇して上半身に集中し、下半身に「陰気」が溜まりやすくなるんです。
そのため、足の冷え性に悩む人が増えるんですよ。
そこでオススメなのが、生薬の「呉茱萸(ゴシュユ)」を入れた足湯です。

――へぇ~。足湯は冷えに効くとよく聞きますが、「呉茱萸」にはどんな効能があるのでしょう?

先生 ミカン科のゴシュユの果実を乾燥させたもので、身体を温める作用があります。
お湯の中に入れることで、足湯の効果を高めてくれますよ。
身体を温めて頭痛や嘔吐を鎮める「呉茱萸湯」、冷え性や婦人病の治療に用いられる「温経湯」などの漢方薬に配合されています。

――へぇ~。では、「呉茱萸」を使った足湯のやり方を教えてください。

先生 はい。
まず「呉茱萸」約10㌘を、ティーバッグなどの袋の中に入れます。
足湯桶に「呉茱萸」を入れてから、45~50度の熱めのお湯で桶を満たしてください。
ふくらはぎの位置まで15分程度浸かればOKです。
身体が温まって、心地よい睡眠が得られます。
週に2~3回の頻度で続ければ、冷え性が改善できますよ。

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取材協力/北京東文中医診所

 

 

~北京ジャピオン2013年11月18日号

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