故宮の文化遺産に落書き騒動 事件として公安部に通報

【北京9月13日】故宮の文化財である銅製容器(貯水甕)への落書きがネット上で騒動となった件を受け、故宮博物院は9月13日(日)、この案件は公安機関に通報済みだと回答した。
事件の発端は11日(金)、故宮御花園内の坤寧門北側にある銅製容器(中国語で「銅缸」)上に、ハートマークの中に2人の名前を書き込んだ落書きが彫られていた。
故宮側によると、現在、故宮博物院内には合計308台の銅缸があり、紫禁城の600年に及ぶ重厚な歴史を現す世界文化遺産の一部であるとしている。
また、銅缸に文字を刻むことは文化遺産そのものや風貌を著しく損ねることであり、社会的道徳心に欠けた悪質な行為だとしている。
故宮側は、この種の非文明的な行為を厳しく非難するとともに、巡回による監視を強化し、同様の状況に遭遇した際には即刻、制止するとした。
また、観光客に対し、文化財の破損などの行為を見かけたら阻止、または通報するよう呼びかけている。

~北京・天津ジャピオン2015年9月21日号

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