故宮の壁の一部が剥がれ落ちる リスクの早期発見体制強化へ

【北京12月24日】故宮博物院の正面入り口である午門の外壁が、12月24日(日)午前11時ころ強風で剥がれ落ちた。観光客にけがは無かった。

剥がれ落ちたのは午門にある左右ふたつの通路の上部。故宮博物院はただちに観光客を安全に誘導し、現場を封鎖した。また、剥離した残骸を片付けるとともに、応急処置として、さらに剥がれ落ちる危険のある壁の一部も取り除いた。

現在午門の左右通路には立ち入り禁止テープが張られ、観光客は中央通路から故宮に入るようになっている。

故宮博物院によると、歴史的建造物は壁の内部に含まれる水分が多く、寒い季節は凍結膨張で空洞が生じて剥離しやすくなる。なお、12月23日(土)には、北京市気象局から強風ブルー警報が発令されていた。

午門の本格的修復工事は、気温の上がる季節を待って行われる見込み。

~北京天津ジャピオン2018年1月1日号~

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