日本の永青文庫、国家図書館に4000冊あまりの漢籍を寄贈

【北京6月26日】旧熊本藩主である細川家に伝わる文化財を管理する永青文庫は6月26日(火)、中国国家図書館に36種、4175冊の漢文で書かれた中国語の書籍「漢籍」を寄贈した。

これは日中平和友好条約締結40周年記念の活動のひとつで、贈呈式には永青文庫理事長の細川護熙元首相が出席した。

今回寄贈された文献はどれも保存状態の良い中国古代の重要書籍で学術的価値も高い。

中でも特に貴重なのは、唐代に魏徴らが著した政治参考書『群書治要五十巻』。中国では唐代末期に既に失われた書物だが、日本の遣唐使が持ち帰って後世に伝えた。

寄贈された漢籍は、伝統文献、諸子百家や文人の書など多岐にわたり、清代末期に流出した著名学者の蔵書も含まれる。

国家図書館ではこれらの文献を1カ月間にわたり一般公開している。

~北京天津ジャピオン2018年7月2日号~

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