「北京日帰りツアー」実態調査 違法と正規ツアーに大差なし

【北京7月25日】最近、中国の報道番組『新聞縦横』は「北京日帰りツアー」実態調査を行い、その様子を報道した。これにより、以前から指摘されている同様のツアーの問題が一向に改善されていないことがわかった。

調査は、同番組の記者が実際にツアーに潜入するというもので、一方は路上で配られたびら広告の明らかに違法な120元のツアー、もう一方は北京旅遊集散中心の180元の正規ツアーに参加した。前者は八達嶺長城と十三陵の観光、後者はこれに鳥の巣、水立方の観光が含まれるツアーだった。

報道によると、いずれも観光地の入場チケット込みの料金を謳っていたものの、共に八達嶺では往復140元のケーブルカー乗車券を購入させられた。また、違法ツアーは、十三陵は墳墓で不吉とし、〝縁起のいい観光法〟として敷地脇の道路に止めたバスの中から鑑賞するだけだったという。

同番組の記者は、違法ツアー、正規ツアーに関わらず、ガイドはバスでの移動中に「眠るな」を連呼、長時間にわたり風水について説明し、玉器店で「貔貅(ひきゅう、伝説上の猛獣)」に関する商品を購入させるよう仕向けたと報告。結果的に正規も非正規も大差はなかったとし、関連部門の取り締まりもツアーのレベルアップには繋がっていないと結んでいる。

~北京天津ジャピオン2018年7月30日号~

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