豊台区順和大廈の一部が崩壊 違法建築で撤去令も間に合わず

【北京7月28日】豊台区の順和大廈で7月26日(木)14時頃、建物の一部が崩壊した。

同ビルを管轄する和義街道事務所によると、崩壊したのは建物の4、5階部分で面積は150平方㍍前後。事故当時、同フロアにいた男性1人が腕に擦り傷を負い、病院で手当てを受けた。また、ビル内にいた46人が避難した。このほか、階下に駐停車していた車4台が大破。目撃者によると、ガシャンという巨大な音とともに建物の一部がボロボロと崩れ落ち、現場には塵やホコリが濛々とたち込めていたという。

関連部門の検査によると、崩壊の原因は設計・施行が建築基準を満たしておらず、そのうえ連日の降雨により鋼鉄部分の腐食が進み、崩壊したものとみている。

調査によると、城市管理行政執法局と計画部門は2017年11月に同ビルに違法建築の問題があるのを確認、違法建築面積は2875平方メートルに及んでいた。和義街道事務所は複数回にわたりビルの経営側に違法建築部分の撤去を催促しており、今年春節後に経営側は政府の補助による撤去を申請、手続きが進行中だった。

関連部門は27日(金)、同ビルの違法建築部分と危険と見られる部分の撤去作業を開始している。

~北京天津ジャピオン2018年8月6日号~

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