象館の前にゾウの骨格標本 市民は精神的刺激を懸念

北京動物園では今年1月1日(火)より、象館の前にゾウの全身の骨格標本2体が展示され、市民の関心を集めている。
同園が中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」のオフィシャルアカウント上で展示の実施を発表すると、「ゾウを刺激することにならないのか?来園者に危害を与えるような事態に発展しないか?」といった反応を示すネットユーザーが続出した。
これを受け『北京晩報』記者が象館を取材したところ、標本の前で記念撮影をする来園者が数多く見られ、象館のゾウ数頭ものんびりとエサを食べ、ネット上の危惧する声は杞憂だということが分かった。
この論争に対し同園の責任者は、野生のゾウは視覚と嗅覚により白骨化したゾウの遺体を識別し、発見すると駆け寄って雄叫びを上げるなどの特殊な反応を見せることを認めている。
しかし同園では、標本は象館内のゾウには見えない位置に展示、脱脂などの処理を施し遺体特有の臭いも残っていないため、ゾウに影響を与えることはないとしている。
(2月19日)

~北京ジャピオン2013年2月25日号

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