紫禁城のお堀がゴミ川に 博物院が景観保護を喚起

紫禁城を取り囲むお堀「筒子河」が観光客の捨てた大量のゴミで溢れかえっていることを受け、故宮など管理部門は2月26日(火)、お堀の氷が解け次第、ゴミの除去作業を開始すると発表した。
近日、簡易ブログ「微博(ウェイボ)」を通じて筒子河のゴミについて指摘する市民の声が上がっていた。
数日前に『北京晨報』記者が故宮東華門を訪れたところ、凍ったお堀には食品の包装物やペットボトルなどのゴミが散乱していた。
また、お堀沿いには茹でトウモロコシを売る露店が並んでおり、包装用のビニール袋と一緒に投げ捨てられたトウモロコシの食べかすも多く見られた。
お堀の清掃管理を行う故宮博物院と中山公園、労働人民文化宮の三機関は、お堀の清掃は定期的に行っているが、現在は氷が解けだしていて作業に危険が伴うため、解けきるのを待って徹底的に清掃を行うとしている。
また、故宮博物院は観光客に対し、文化遺産である紫禁城の景観を守る意識を持つよう呼びかけている。
(2月27日)

~北京ジャピオン2013年3月4日号

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