観測開始以来の最大豪雨 37人死亡、190万人が被災

北京市は7月21日(土)、61年ぶりの豪雨に見舞われた。
今回の豪雨では、全市の平均降水量が170㍉を記録し、1951年に気象記録の観測を開始して以来、最大の降水量となった。降水量が最も多かった房山区河北鎮では460㍉を記録し、土石流が発生。さらに、22日(日)17時までに市内全域で37人の死亡が確認された。死亡した37人のうち、溺死が25人、家屋倒壊による死亡が6人、落雷が1人、感電が5人。23日(月)現在で22人の身元が確認済みだが、残る15人は身元不明となっている。
北京市人民政府担当部門の発表によると、この豪雨で市内63カ所の道路が冠水。うち30カ所は水深30㌢以上に及び、市内を走るバス34路線が運行停止となった。被災面積は全市で1万6000平方㌔メートル、被災者は190万人に上り、うち房山区だけで80万人に達した。また、家屋倒壊のほかにも、多くの道路や橋などが破損し、数百台の自動車が被害にあった。これにより、市の経済損失額は100億元に達すると見られている。
(7月23日)

~北京ジャピオン2012年7月30日号

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