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水滸巡礼~109の足跡~周通(しゅうとう)
桃花山の小さな覇王魯智深との出会い周通は山東省濰坊市青州市出身の山賊で、梁山泊に入る前は、同省の桃花山(とうかざん)で追い剥ぎ稼業をしていた。〝走水緑沉槍〟なる槍を使い、あだ名を「小覇王(しょうはおう…
水滸巡礼~109の足跡~石秀(せきしゅう)
弱きを助け、強きを挫くさすらいの薪売り商人石秀は金陵建康府(現江蘇省南京市)出身の薪売り商人。幼少の頃から武道をたしなみ、その腕前は確かなものであった。父に付き、家畜の売買をしていたが、父の死後は薊州…
水滸巡礼~108の足跡~孫立(そんりつ)
唐の名将、尉遅の再来入山のため旧友を欺く孫立は、登州(現山東省北沿岸部)で軍の提轄(指揮官)の任に就いており、長槍や弓の扱いに長けた。武芸一辺倒の人間で、その腕前が唐代の将軍、尉遅(うっち)を思わせる…
水滸巡礼~108の足跡~皇甫端(こうほたん)
山塞で唯一の獣医師戦時に不可欠の名伯楽皇甫端はかつて東昌府(現山東省聊城市)に住む名の知れた獣医であった。馬に関して非常に目が利き、家畜の病気なら薬や鍼で治せないものはないと言われるほど。地元では、目…
水滸巡礼~108の足跡~鄭天寿(ていてんじゅ)
白い肌の山賊第3頭領王英と互角の一騎討ち鄭天寿は、かつて山東省の清風山に居を構えた山賊の一員だった。頭領の燕順(えんじゅん)、王英(おうえい)に続いて、第3頭領を務め、色白の美男子であったことから「白…
水滸巡礼~108の足跡~張横(ちょうおう)
宋江を殺そうとした船頭梁山泊水軍の猛き兄張横は、実の弟である張順とともに、潯陽江(現長江)で渡し船を営んでいた。しかし、堅気の船頭ではなく、乗客から金を巻き上げる追い剥ぎであった。赤い髪を持ついかめし…
水滸巡礼~108の足跡~孟康(もうこう)
お尋ね者の船大工好漢たちを乗せた大船孟康はかつて、真定州(現河北省石家荘市正定県)で船大工を稼業としていた。すらりとした長身で色白、そんな外見が白玉の竿柱のように美しかったことから、「玉旛竿(ぎょくはんかん)」と呼ばれた…
水滸巡礼~108の足跡~侯健(こうけん)
手先の器用な手長猿 山塞を彩る仕立て職人侯健は洪都(こうと、現江西省南昌市)から来た仕立て職人。かつて梁山泊の薛永(せつえい)から槍棒を習ったことがあり、多少の武道の心得はあったものの、何よりも裁縫に関して、彼の右に出る…
水滸巡礼~108の足跡~鄧飛(とうひ)
縦横無尽に駆ける獅子攻守で活躍する戦上手鄧飛はかつて、薊州(けいしゅう、現天津市)の飲馬川で、山塞を構えていた山賊頭領。「鉄鐮(てつれん)」と呼ばれる鎖鎌の使い手で、第1頭領の裴宣(はいせん)とともに…
水滸巡礼~108の足跡~呉用(ごよう)
清濁併せ呑む知略家智を以て敵軍を打ち破る呉用はもと鄆城県(現山東省菏沢市)の寺子屋教師。書生らしく道服を着用し、白い肌に秀でた眉、長い顎鬚をたくわえていた。あらゆる書物に通じ、軍事においては智略に富み…