たっぷりのキャベツを包んだ「とん平焼き」。中からとろ~りチーズがあふれ出す
本格&親しみの鉄板
18年の歴史を持つ老舗イタリアン「イゴッソ」が、今年8月に一転して、鉄板焼きバルに生まれ変わった。なじみの赤レンガに、真新しい鉄板カウンター。東京の名店を渡り歩いてきたシェフの石塚雄二さんが焼き場に立つ。
「西麻布、青山など、高級なだけの店はもうやり尽くしました。もっと庶民的な『ホルモン焼き』(38元)やお好み焼き…そう、広島の大衆鉄板焼きを取り込んだような、気軽に行ける美味い店をやってみたいんです」と石塚さん。「うにほうれんそう」(48元)などのお手軽メニューから、サーロインやヒレ、リブロースなど、部位に応じた本格「ステーキ」(60元~/100g)までを用意している。
トロ~リとん平焼き
「とん平焼き」は、そんな同店の〝新しい方向性〟を代表するメニューのひとつ。贅沢にとった和風ダシに、たっぷりの山芋をブレンドした生地を高温の鉄板で手早く焼く。キャベツ、豚肉、チーズ、紅ショウガをのせ、半熟の薄焼き卵で包み込む。ソースとマヨネーズの香ばしい香り。「ポイントは中に挟み込んだとろっとろの生地。それを玉子でしっかり包み込んでいます」。庶民的なとん平焼きも、石塚さんの腕にかかるとひと味違う。
〝新生イゴッソ〟が掲げる〝3本の矢〟。コスパ、融合、ライブ感。気軽に鉄板バルの門をくぐってみたい。
【info】
住所:北京市朝陽区関東店北街23号(gebageba隣)
電話:010-6592-4563
営業時間:11時半~14時、17時半~23時(ラストオーダー22時半)
席数:カウンター7席、全36席
予算:~150元
~北京・天津ジャピオン2016年11月07日号~