日本人オーナー常駐
常連客の比率の高いお店は、往々にして内輪で盛り上がる雰囲気が濃厚だ。
それゆえ、初めてその店を訪れる客にとっては、すでに出来上がった関係に入っていかなければならず、ハードルが高い。
ダイニングバー「手羽大使」も連日、大勢の常連客がカウンターを埋めるが、初めて、しかも1人で店を訪れたとしても、なんだか居心地よく感じてしまうのだ。
それはひとえに、毎日顔を出す日本人オーナーが適度な距離感で声をかけてくれたり、さりげなくお客同士をつなげてくれるからだろう
。気分よく一夜を過ごしたら、もう常連客の仲間入りだ。

驚きのパリパリ感
そんな常連客が、「店で一番美味しい」と太鼓判を押すのが「油淋鶏（ユーリンチー）」だ。
カラッと焼き揚げられた衣付きのモモ肉にかぶりつくと、周囲に音が漏れそうなほどのパリッパリ感に驚く。
甘さと酸味のバランスが秀逸のタレは、刻まれた生姜やネギが油っぽさを消してくれる。
なぜもっと早くこのメニューに気付かなかったのか、と軽いショックさえ覚えそうな旨さだ。
今回のゴチでは、この「油淋鶏」注文で５種類の「手羽唐」の中から、お好きな1皿を進呈する。
「鶏尽くし」を口実に、隣に「おひとついかが？」と勧めてみるのも、出会いが広がるきっかけになるかもしれない。

info.
住所:北京市朝陽区農展館北路華康商務2階西側（農業銀行真上）
TEL:010-6586-6541
136-8319-4723（三好）
営業時間:18時～翌2時（ラストオーダー翌1時/食事、翌1時半/ドリンク）
席数:35席、個室18席
予算:約150元

～北京・天津ジャピオン2015年6月15日号