コーン油、綿実油、ゴマ油をブレンドした天ぷら油。素材の旨味を閉じ込める
老舗の味を北京で
創業100年以上の歴史を持つ江戸前天ぷら「稲ぎく」三代目・浅野喜一郎さんが料理長として腕をふるう。
「天ぷらの揚げ方のコツは〝音〟です」と浅野さん。最適な油の温度・時間を耳で判断し、揚げ時を見極める。
敷居が高そうな江戸前天ぷらだが、「天ぷらは〝ハレ〟の日に食べていただきたい。誕生日や記念日など、ご予算をおっしゃっていただけたら、いかようにもご用意できますよ」と気さくな人柄をにじませる。
昼限定の「特別天丼セット」では、車海老に白身の魚、季節の野菜がたっぷりのった贅沢な一杯が68元で食べられる。
カウンターが醍醐味
今回、対象となる「お試し天ぷらコース」は、メインの季節の天ぷらをはじめ、刺身盛り、スープ、サラダ、食前酒、〆に天丼か蕎麦が選べる。今の時期であれば、冬野菜をはじめ、タケノコなどが、春節を過ぎた頃には山菜が楽しめる。
プライベートな食事であれば、カウンター席を予約したい。食べるスピード、タイミングを見計らって浅野さんが目の前で揚げる天ぷらを、熱々のうちに味わえる。抹茶塩やカレー塩、ジェノバソースなど7種類のソースも用意しているので、味に変化がほしい際はぜひ試してほしい。
新春の北京。おめでたい今こそ、日本伝統の味を五感で味わいたい。
【info】
住所:北京市朝陽区甜水園街万科公園5号(NEW5)20号楼1階101
電話:010-6501-4377、158-1159-3936(日本語可)
営業時間:11時半~14時、17時半~22時(ラストオーダー)
席数:26席
予算:昼100元、夜300元
~北京・天津ジャピオン2017年01月16日号~