【北京3月23日】地下鉄5号線の朝のラッシュ時に頸椎震盪(しんとう)を起こしたとして、58歳の男性が北京市地鉄運営有限公司に対し賠償金190万元の支払いを求める訴訟を起こした案件が3月22日(火)、昌平裁判所で開廷した。
起訴状によると、2014年1月15日(水)7時頃、男性は地下鉄5号線の天通苑北駅より乗車するためホームに立っていたが、列車の扉が開く前から人混みに押され、開いた瞬間に扉に頭部を打ち付け昏倒し、救急車で運ばれた。その後、病院で頸椎震盪損傷だと診断された。男性は乗車の過程で自身に非はなかったとし、安全保障の義務を怠ったとして、地下鉄5号線を運営する北京市地鉄運営有限公司に医療費、慰謝料を含む190万元を賠償するよう要求した。
これに対し、北京市地鉄運営有限公司側は、男性のケガは後方にいた不特定多数の乗客によるもので同社が原因でないことから、同社が責任を負うべきではないとしている。
~北京・天津ジャピオン2016年3月28日号~