〝故宮ベンツ侵入事件〟で物議  故宮博物院が謝罪声明を発表

【北京1月18日】最近、故宮博物院の敷地内に観光客がベンツで乗り入れた写真が物議を醸した件を受け、故宮博物院は1月17日(金)、公式ウェイボー(微博)にて遺憾の意および謝罪を表明した。

ウェイボーに投稿された問題の写真には「月曜は休館日で人混みも避けられるから、故宮ではしゃいじゃう~」のコメントが付けられ、太和門広場をバックに黒いGクラス(ジープ型)ベンツの前で2人の女性がポーズをとって写っていた。

これを受け、ネット上には故宮の敷地内に直接車で侵入するのは文化財の保護を無視した行為であり、世界遺産である故宮は金持ちが自分勝手に楽しむ場所ではないとの憤慨の声が殺到。故宮の責任者は厳粛に対処すべきだと指摘していた。同時になぜ休館日に自家用車が敷地内に入り込めたのか、一体どこから侵入したのか、疑問の声が上がっていた。

故宮は今回の声明で今後、この種の出来事を根絶するため、厳格に管理すると発表している。なお、自家用車の侵入については、回答を得られていない。

故宮では2013年より解放区内への自動車の乗り入れを禁止しており、国賓や外国の首脳も歩行での参観が必須だとしている。

 

~北京天津ジャピオン2020年2月3日号~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP