宴席で上司の酒を断りビンタ 伝統的な〝酒文化〟が物議に

【北京8月24日】最近、銀行の新入社員が宴会の席で酒を断り、上司に平手打ちをくらった事件がSNS上で物議を醸した件を受け、当事者の勤務先である厦門国際銀行北京分行は8月24日(月)、公式ウェイボー(微博)上で、内部調査の結果、事件は事実であるとし、当事者に対し謝罪の意を表した。また、関連責任者を停職処分とし、調査のうえで処罰すると発表した。

当事者はSNSに、一滴も酒を飲まないこと、その旨を支店長に報告していたことを記し、上司に飲酒を強要され、酔った同僚らがそれを煽ったとし、金融業に対する良いイメージが崩れ、深く失望したことを明かしていた。また、酒を飲まないことは会社の要求を満たしていないのか、職責として受け止めるべきことなのか等の疑問を投げかけていた。

これに対し、同銀行は事件発生後、人事部の行員を派遣して当事者と話し合いを持ち、就業規定に基づいて、上司と支店責任者に対し厳重警告し、さらに減俸処分とした。また、同事件は行員の勤務時間外の管理が至らなかったことが原因だとし、行員に対する管理を強化するとともに、再び同様の事件が発生しないよう努めると表明している。

~北京天津ジャピオン8月31日号~

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