鳩の飼育による“公害”問題 周辺市民の苦情も効果なし

【北京12月8日】最近、北京市民サービスホットライン「12345」に、鳩の飼育に関する苦情が相次いでいることがわかった。

住宅区の公共緑地内やベランダなどの鳩の小屋はよく見かける光景だが、鳩の毛が飛び散る、フンがこびりつく、異臭、鳴き声などの苦情は長年にわたり社会問題化している。

一例を挙げると、朝陽区管庄西里の住民は60羽以上の鳩を飼育しており、周辺住民からの苦情は2年以上に及び、社区(行政区画単位)委員会や管理会社、周辺住民が飼い主と協議を重ねても聞く耳を持たないという。また、飼い主が伝書バト協会会員であることを理由に撤去に抵抗することもあるという。

今年6月より実施された「北京市市容環境衛生条例」では鳩などの家畜の飼育、ベランダや窓への鳩小屋の設置を明確に禁止しており、専門家は周辺住民の生活を妨げないよう合法的に飼育すべきだと指摘している。

~北京天津ジャピオン2020年12月21日号~

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