お医者さんの御用達~第602回

ものもらいにホットアイマスク

 

――先生、今日は「ホットアイマスク」の意外な使い途を教えていただけるそうですね。

先生 はい。コンビニなどで販売している「ホットアイマスク」は目の疲れの緩和、眼精疲労に効果があるのはもちろんですが、実はものもらいの初期症状にも効果があるんですよ。

 

――えっ、そうなんですか? 私もホットアイマスクはたまに使用していますが、それは驚きです。

先生 そうですよね。抗生物質を塗るよりも腫れが引くんですよ。ものもらいはまつ毛の周りにある脂腺(脂の分泌腺)や汗腺に細菌が入り、油などの分泌物が溜まることで腫れなどの症状を引き起こします。このためホットアイマスクを使って目の周りの血流を促すことにより、固まった分泌物を溶かし、まぶたのむくみや腫れを解消することができます。

 

――なるほど。どれくらいの頻度で使えばいいでしょうか?

先生 腫れ始めなら1日に4回使用し、患部を温めてください。要するに熱いおしぼりでも代用できますが、おしぼりは冷めてしまいますよね。ホットアイマスクなら約15分間、簡単に一定の温度を保つことができます。さらに香り付きの商品なら、リラックス効果も期待できますよ。

 

――そうですね♪ 友人にもぜひ教えてあげたいと思います!

 

―――今週のドクター―――

ラッフルズメディカル

北京医務総監・内科専門医

森下京子医師

ミュンヘン大学医学部卒業後、同大学の博士号を取得。その後、日本の医師免許を取得し、東京で内科専門医として勤務。2014年より同院の医務総監を兼任している。

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~北京天津ジャピオン2022年12月19日号~

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