優しい塩ラーメン

会社帰りにふらっと立ち寄りたい居酒屋「麺屋燕」。
日本語が堪能なオーナー・徐さんの明るい人柄と飾らない手料理に魅せられたサラリーマンが、昼夜を分かたず訪れる。
同店の名物は何と言ってもラーメン。
徐さんが修業した静岡県御殿場の有名店直伝の「焼豚ラーメン」（38元）は、豚骨の旨みが十二分に引き出されたこってり系だ。

太縮れ麺がスープによく絡み、満足感を得られること間違いなし。
メタボが気になる人は、今回特価の「鶏ガラ塩ラーメン」を。
大連から特別に仕入れた特大コンブや鶏をまるごと煮こむこと８時間、あっさりした身体に優しいスープが出来上がる。
細麺のつるりとした、しなやかな喉越しを味わいたい。

 

昔懐かしいお袋の味

おひとり様も多い同店では、昼でも夜でも定食を注文できるほか、単品料理に＋５元でご飯と味噌汁が付くのがありがたい。
ご飯と一緒に食べたい料理も多く、味がしっかり染み込んだ「竹の子の煮物」など、どれも懐かしいお袋の味だ。
「メニューにない家庭料理を頼まれることもよくありますよ」と嬉しそうに語る徐さんの笑顔にも癒やされる。
もちろん、酒の肴もどんと来い。大ぶりのアサリが踊る「あさりのピリ辛炒め」やシンプルな塩味の「小海老の素揚げ」は山盛りで出され、ちょいと一杯のつもりが、いつの間にやらグイグイと飲んでしまう。
仕事が終わったら、今日も〝北京のお袋〟に会いに行こうか…。

 

info
麺屋燕
住所：朝陽区関東店1号楼2単元402室（京広中心傍）
TEL：6501-1389、133-0135-8823（日本語可）
営業時間：10時半～14時半、17時～23時半
席数：19席、個室2
予算：50元

 

 

～北京ジャピオン2014年3月31日号