故宮博物院で元宵節イベント 無料参観チケットは争奪戦に
【北京2月20日】故宮博物院で2月19日(火)、元宵節文化イベント「紫禁城上元之夜」が華やかに開催された。
同イベントは、建院94年来で初となる一般開放夜間無料イベント。同院の公式ウェイボー(微博)によると、ネットでの実名制無料予約方式を採用し、19日、20日(水)の両日ともに参観者数は3000人に限定。このうち19日は一般参観者5000人限定だった。チケットは予約開始と同時に秒殺で終了した。
イベント初日の19日18時半、故宮博物院院長が午門前で参観者とともにカウントダウンを行った後、午門と東西雁翅楼がライトアップされ、イベントの開幕を告げた。東南角楼、東北角楼付近の屋根には巨大な「清明上河図(清代に描かれた、北宋の都・開封の都城内外が賑わう様子を描いた画巻)」、「千里江山図(北宋の画家・王希孟が描いた美しい山河)」が映写機で映し出され、神武門周辺の紅壁には元宵の古詩が映し出されるなど、観客の目を楽しませた。また、東雁翅楼では中央民族楽団の琵琶演奏家による演奏が、暢音閣戯楼では戯曲の実演が行われた。
イベントでは、建築物に損害を与えないよう先端技術を駆使した照明が使用された。
~北京天津ジャピオン2019年2月25日号~