【北京10月26日】朝陽区の万科藍山小区内で最近、イソニアジド(抗結核薬の一種で、重篤な肝障害などの副作用が発生することがある)中毒で飼い犬計6匹が死亡する事件が発生した。
同区住人の女性は10日10日(木)、犬の散歩からの帰宅後、激しく嘔吐し始めた犬の嘔吐物の中にソーセージがあるのを発見。女性が与えた物ではなく、散歩中に犬が拾い食いしたことは明らかだった。ところが同日中、犬3匹のうち2匹が死亡、1匹は病院で治療を受けることになった。その後、犬の遺体を付近の動物病院に持ち込み、検査を行ったところ、死因はイソニアジド中毒であることが判明。何者かが故意にソーセージにイソニアジドを混入した疑いが強いという。さらに同日、同区内でほかにも飼い犬が死亡していることがわかった。
事件後、同住宅区では出入口を封鎖し、カードキー所持者以外は敷地内に入れないよう管理を強化。勁松派出所によると、警察がすでに捜査を始めている。
弁護士によると、飼い犬は主人の財産であり、犬を毒殺した場合は加害者に相当額の賠償責任が発生するとともに、故意の財産損壊罪が成立する可能性もあるとしている。
~北京天津ジャピオン2019年11月4日号~