オヤジ譲りの職人魂
今月で開店3周年を迎えた「本格」。
こじんまりとした同店は予約必須、日本人の常連客でほぼ連日、満席となる盛況ぶりだ。
大将の李さんは、著名人や政治家も通ったという茗荷谷の名店「ともえ寿司」(2009年に閉店)で8年、修業を積んだ。
「『ともえ』のオヤジさんの真面目な姿勢が誰よりも尊敬できた。オヤジさんに出会って、自分も北京で、ここに住む日本人が通える〝本物の寿司屋〟をやろうって決心した」と李さんは述懐する。
同店では週に3回、日本から仕入れる生の「本マグロ」(35元/貫)、調達が可能な限り活き穴子を仕入れるという「穴子」(18元/貫)など、江戸前職人のこだわりを受け継いだ〝本物〟が味わえる。
甘みがとろけるウニ
3周年を記念して大将がサービスするのは、開店以来、一番人気を保っているという箱ウニ。
一箱にぎっしりと盛られた「うにつまみ」、同店で仕入れているのは北朝鮮産の天然物だ。
「大連産より値は張るけどモノがイイ。
とにかく甘みが全然違うから」と李さん。
スプーンですくって日本産の海苔で巻いて食べれば、濃厚でまろやかなウニの旨みが舌と脳を直撃する。
これをつまみに炭酸のスッキリとしたハイボールをあおれば、昇天間違いなし!
お得な「寿司セット」(158元~)や「炙り〆サバ」(58元)、「あら煮」(38元)も一押しだ。
今夜はネタ良し、味良し、価格良しの同店に寄って帰ろう。
info
本格
住所:朝陽区新源里南路15号世方豪庭1階
TEL:8453-1105
138-1093-7139(日本語可)
営業時間:17時~24時
席数:30席
予算:150元
~北京ジャピオン2013年8月26日号