本格派の江戸前寿司
今はなき東京茗荷谷の老舗「ともえ寿司」で8年研鑽を積んだ李さんが、北京新源里で店を構えて早5年。
その正統派江戸前寿司「本格」が今年3月、新店を開いた。
座席数は3倍となったが、こちらも6つの個室は連日予約で埋まる盛況ぶりだ。
世界中から仕入れる飛び切りの魚介。
甘み豊かな北朝鮮産ウニや、長崎から入る旬のアジやサバ、そして今回半額となる中トロは、日本直送の生本マグロを使う。
醤油を弾くほどの脂の乗りに強い甘み、うっすら桜色に染まり漂う気品…どれを取っても一級品の中トロを、この機に五感をフル活用して賞味すべし!
老舗直伝の名物酒肴
その寿司ネタを活かすも殺すもシャリひとつ。
日本のコシヒカリを軟水で炊き、自家製白酢を合わせて作り上げる本格のシャリ。
李さんが握るそのシャリはネタと渾然一体となり、口の中ではらりと解けるのだった…。寿司以外では、「酒のつまみに最高です」と趙店長も胸を張る、ともえ寿司直伝の「爆弾つまみ」(128元)を忘れずに。
納豆、マグロ中落ち、たくあん、ウニなど色とりどりの具材に、自家製醤油をかけて食す。
口に入れた瞬間パッと弾ける食感は、まさに〝爆弾〟である。
今週も日本の旨い食と酒が本格で待つ…。
info
住所:北京市朝陽区亮馬橋路59号安家楼(美山亭隣り)
TEL:010-6567-6619
営業時間:17時~24時(ラストオーダー23時半)
席数:85席、個室6
予算:200元~
~北京・天津ジャピオン2014年6月23日号