居心地のいい空間
看板のない扉をそっと開けたら、お気に入りのカウンターの席に陣取り、ゆっくりとグラスを傾ける。〝カウンターに座りたくなる店〟をコンセプトとする「藏三昧」は、つい長居したくなる隠れ家ビストロだ。
今年6月、以前よりポップな雰囲気にリニューアルした同店だが、居心地の良さは今までと変わらない。お一人様でも、気さくなスタッフとの他愛のないおしゃべりで、ホッと一息つける。
まったりとした時間と空間に、深夜まで身を預けるのもいい。
薬味が香る酒の肴
そんな同店では近日、フードメニューの〝脱こってりプロジェクト〟を開始。中でも、イチ押しは、鮮魚市場「魚清」から仕入れた日本産の鮮魚を使った酒の肴だ。生姜、ネギなどの薬味を効かせた「鯵のなめろう」は、復刻メニュー。大分の郷土料理「鮪の中落ち りゅうきゅう」はシソの爽やかな香りが後を引く。つまみの残りは白いご飯に乗っけて、〆のお茶漬けにするのもオツ。
これらの肴をアテに飲みたくなる日本酒、焼酎は、それぞれ約40種類を常備。焼酎のセレクトは、「断然、焼酎派!」と言い切る店長の甲斐さんにおまかせしよう。
美味い酒と肴を思い描きながら、今夜、その扉を押してみよう。
info
住所:北京市朝陽区東三環呼家楼力行賓館内1階
TEL:010-6508‐1317(日本語可)
営業時間:17時半~翌2時
席数:26席
予算:150元
~北京・天津ジャピオン2014年9月1日号