今週もゴチになります ~居酒屋 すずめの「牛モツ野菜煮込み」

ホッと一息付ける店

〝古き良き昭和〟の香りがする居酒屋、そして洒落たカウンター席のあるバー。
美味い肴に舌鼓を打ち、それぞれが好きな席で好きな酒を飲む。
知らず知らずに初めて出逢った人たちとのおしゃべりも弾む。
「すずめ」には、人を惹きつける不思議な魅力がある。
その魅力の源とは、東京の寿司職人三代目のオーナー兼料理長・大森俊之さん夫妻の人柄だ。
「かつての常連さんが時々、『ただいま!』と北京に遊びに来てくれる。
そういうアットホームな店造りを目指していたので、うれしいですね」と大森さん。
毎日替わる献立ては、一人客も多いことから栄養バランスを考え、自ら買出しに行って考案される。
心のこもった肴が、ここにはある。

じっくり寝かせた味

同店では、寒い時季にあったまるメニューがお待ちかね。
新作「たらちり鍋」(45元)や、定番「肉豆腐」(45元)などの鍋料理に、〆の「小海老のかき揚げそば(うどん)」(35元)。
どれもたっぷりめ〝お一人様〟サイズなのがうれしい。
その1つが、「牛モツ野菜煮込み」だ。
牛モツとニンジン、大根、コンニャク、ゴボウ、里芋を半日かけて煮込み、じっくり寝かせた〝おふくろの味〟。
クセのない牛モツと隠し味を使ったあっさり味噌味は、お好みで七味を振りかけ、レンゲでがっつり汁ごと食べよう。
何となく人恋しい夜。
「すずめ」の扉を叩いて、心まであったまろう。

info

住所:朝陽区三源里街6号楼1階北側(京客隆コンビニ向かい)
電話:6466-0204、139-1146-6196(大森)
営業時間:18時~24時(ラストオーダー23時半)日曜定休
※2013年1月1日~3日は休み
席数:40席
予算: 150元

 

~北京ジャピオン2012年11月12日号

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP