串物は、変わり焼きも含めると30種類ほど。すべて備長炭で焼く
先がけ店舗の意地
開店13年目を迎え、ますます元気な焼き鳥居酒屋「鳥亭」。北京焼き鳥業界の先がけ店舗として、新しい〝仕掛け〟を次々に打ち出している。
今年の夏からは、人気の「88元飲み放題」(33種類)に加え、禁じ手ともいえる「食べ放題」(98元、188元の2種類)の提供も新源里店限定でスタートした。
「『北京で焼き鳥といったら鳥亭』。名前が真っ先に浮かんでほしい」とオーナーの鄧さん。「円高、円安、株安などなど、北京の物価もだいぶ高くなってきました。懐事情を気にせずに、好きなものを食べてほしい。食べ放題といっても、一切妥協はしていません」と胸を張る。98元の食べ放題は、串物全品がオーダー可。さらに、4人以上で78元と、採算を度外視した太っ腹だ。
「獺祭」が飲み放題
主力の焼鳥は鮮度が命。「できるだけ生にこだわりたい」と鄭さん。毎日、自ら市場へ足を運び、その日使う分だけを購入。すべて店で1本1本串打ちする。
おなじみ白木のテーブルと炭火の焼き台、多国籍な客層にフロアに響く笑い声。10年以上守り続けた「なんだかホッとする懐かしい雰囲気」は今も健在だ。
日本でも入手困難な日本酒「獺祭」。店で普通に注文すると、一升瓶で1000元近くになる。待望の国慶節休み、鄧さんの心意気に甘えて、飲みまくりたい。
【info】
住所:北京市朝陽区新源西里東街1号
電話:010-6461-4513
営業時間:17時半~翌1時(ラストオーダー24時半)
席数:200席、個室6
予算:150元
~北京・天津ジャピオン2016年09月26日号~