「ロングアイランド・アイスティー」もベテランバーテンダーの手にかかると極上の味に
進化する老舗バー
今年8月に工人体育館隣に移転し、装いも新たに開店13年目を迎えた老舗バー「イチクラ」。ウイスキー&ミクソロジーカクテルを謳い、北京のバー業界を牽引する。
「ウイスキーの種類は北京で一番かもしれません」とは、日本人バーテンダーの黒木さん。「山崎」、「響」、「白州」に、「余市」や「マルス」といったジャパニーズウイスキーの銘柄が、10年、12年、15年、21年と年代別に34種類、スコッチに至っては340種類以上をそろえる。
もう一方の「ミクソロジーカクテル」とは、新しい素材や技術を使って作る革新的なカクテルのこと。燻製チップで味付けする「スモークカクテル」(通常100元)をはじめ、液体窒素を使って瞬間的に凍らすトリッキーな「リキッド・ナイトロジェンカクテル」(通常100元)など、五感で楽しめるオリジナルカクテルを提供している。
このバーにこの人あり
「バーというと少し身構える方もいると思いますが、もっと気軽に来ていただけたら」。北京に来る前は、東京品川プリンスホテルでバーテンダーを務めていた黒木さん曰く「『バーにきて何をするの』と聞く方がいらっしゃいます。純粋にお酒を楽しんだり、雰囲気を楽しんだり。もちろん、会話を楽しむこともあります。酒にまつわるいろんなエピソードも、余裕があれば気軽にお答えしますよ」。
秋の夜は長い。さあ、今宵こそはバーの扉を開いてみよう。
【info】
住所:北京市朝陽区工体西路8号COCO明星街2階
電話:010-6507-1107(日本語可)
営業時間:20時~翌2時
席数:カウンター12席、ソファー22席
予算:ウイスキー:70元~600元/杯、カクテル80元~120元/杯
~北京・天津ジャピオン2016年09月19日号~