夏野菜・苦瓜で免疫力アップ
――まだまだ暑くて、身体がバテ気味です…。
先生 それなら苦瓜を食べましょう。夏を通して積極的に食べたい食材の一つで、身体の熱(体温ではなく、「ほてり」のようなもの)を取り除く働きがあります。また、イライラ解消の効果があるとされ、焦りやすい性格の人にも向いていると言われています。
――ほぅ。暑さによる不快感にも効きそう!
先生 また、苦瓜の苦味の元となる成分には血糖値を下げる効果があるのです。ですから、糖尿病の進行を遅らせたり、薬の量を減らしたりする効果が期待できます。初期段階の糖尿病なら、薬を飲まなくても済む場合もあるんです。さらに、苦瓜に含まれる豊富なたんぱく質とビタミンCが免疫力をアップさせ、それがガン予防、ガン増殖の抑制につながると言われています。
――おいしいだけでなく、病気も防げるんですね。
先生 えぇ。中国では単品で、または卵と一緒に炒めることが多いですね。薄切りにした苦瓜を熱湯にさっとくぐらせて塩や醤油で味付けしたものも、さっぱりとしていてオススメです。もちろんゴーヤーチャンプルーもいいですよ。ただ、苦味は胃に負担もかけるので、胃腸の弱い方は下痢にならないよう、食べる量を調節してください。まずは1~2週間に一度、苦瓜料理を取り入れることから始めてみてください。
取材協力/パッション国際医療センター
~北京・天津ジャピオン2014年8月25日号