お医者さんの御用達~第548回

お医者さんの御用達~第548回

咳止めにはちみつ入りのど飴

 

――先生、最近、空気が乾燥してきたせいか、軽い咳が止まらないんです。簡単に治せる方法はありますか?

先生 それでは、はちみつ入りの「のど飴」を食べてみてください。米国で上気道感染症と咳の症状のある1~5歳の子ども300人に対し、はちみつを与える実験調査を行ったところ、症状が改善したというエビデンスがあり、はちみつには咳止めの効果があることが実証されています。

 

――そうなんですね。

先生 はい。咳止めに効くと言われるものはほかにもありますが、はちみつなら安全で小さいお子さんにも安心です。咳は、のどの粘膜が刺激されることによって起きる反射です。のど飴ならコンビニで手に入るうえ、外出時でも簡単にのどを潤すことができます。

 

――確かにそうですね。

先生 もちろん、のど飴だけに頼るのではなく、うがいも必須です。実は市販のうがい薬より、塩水でのうがいが効果的です。水100ミリリットルに対し、塩は約1グラムの割合で行ってください。

 

――ぜひ試してみます。

先生 ただし、のど飴は糖分が高いので、特に血糖値が高い方は食べ過ぎに気を付けましょう。また、咳が3週間以上続く場合は、医師の診察を受けてくださいね。

―――今週のドクター―――

ラッフルズメディカル

北京医務総監・内科専門医

森下京子医師

ミュンヘン大学医学部卒業後、同大学の博士号を取得。

その後、日本の医師免許を取得し、東京で内科専門医として勤務。

2014年より同院の医務総監を兼任している。

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~北京天津ジャピオン2021年11月22日号~

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