「薬浴」で美容・健康を促進
――先生、クーラーのせいか、手足の関節は痛むし、肩や背中、膝がだるいんです…。何かいい対策はありませんか?
先生 夏、クーラーや飲食で身体が冷えると、各部に痛みの症状などが出るようになります。これを温めることで、経絡の通りをよくする「薬浴(漢方浴)」をオススメします。薬浴は生理痛や肩・腰・足の鈍痛を和らげるだけでなく、リンパ循環の改善、ダイエットやデトックス、ガン予防など、美容・健康の促進も期待できます。
――その薬浴というのは、何を使うのですか?
先生 薬浴には、桂枝(けいし)、黄芪(オウギ)、鶏血藤(けいけっとう)など、20種類以上の漢方薬を使用します。当院では薬浴セットを販売してますので、それを購入するといいですよ。薬材をすべて一緒に煮込み、その液体を湯温42度のバスタブに入れ、25~35分程浸かりましょう。急激に体温が上がるので、全身で浸かる場合は5分毎に一回、休憩を挟んでから再度浸かるようにしてください。薬浴の後は約1時間、汗が出続けます。
――効果がありそうですね! ぜひ試してみます。
先生 ただし、心臓の弱い方、高血圧、貧血気味、虚弱体質や、てんかん、喘息、高齢の方は避けた方がいいでしょう。心配な方は、必ずかかりつけの医師にご相談ください。
~北京・天津ジャピオン2016年7月11日号~