寒気を感じる風邪の常備薬

 

――先生、風邪を引いたみたいで背中がゾクゾクするんですが…。

先生　それなら同仁堂の「感冒清熱顆粒」を試してみてください。風邪には熱やノドの痛みがある、中医で言う〝風熱型〟の風邪と、寒気を感じる〝風寒型〟の風邪の2種類があり、この風邪薬は後者に効果を奏します。いわゆる日本で常用されている「葛根湯（かっこんとう）」と同じく、引き始めの風邪の常備薬としてもオススメです。

 

――「葛根湯」なら、よく飲んでました。

先生　そうですよね。この薬には発汗作用のある葛根、ハッカ、発汗・解熱作用のあるケイガイなどの成分が含まれています。身体が冷え、毛穴が閉まっている状態に対し、汗をかくことで身体を温める効果があります。

 

――なるほど。これは直接飲めばいいんですか？

先生　お湯に溶かして1日2回、朝と夜の食後に飲んでください。お湯がぬるいと発汗しないので、60度くらいが目安です。

 

――わかりました。早速、飲んでみます。

先生　小さいお子さんや重い慢性病の方は、まずは医師に相談してくださいね。また、38・5度以上の熱がある場合や3日間飲み続けても症状が緩和しない場合は、早めに発熱外来にかかることをお勧めします。

 

―――今週のドクター―――

北京東文中医診所

中医全科

秋山陽子 中医師

北京中医薬大学卒業、医学修士。冷え症、自律神経失調症、婦人科疾患、肩こり、睡眠障害、虚弱体質、アレルギーなどの症状に鍼灸と煎じ薬を併用した治療を行う。

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～北京天津ジャピオン2021年12月6日号～