大人も塗り絵でリフレッシュ
――居先生は臨床心理士、セラピスト、カウンセラーとして、日本で8年間もの臨床経験をお持ちだそうですね。
先生 はい。日本のメンタルクリニックに勤務していました。最近はコロナ禍の影響もあり、心の悩みを抱えている方も多いように感じます。
――日本人は周りの目だとか、細かいことを気にしすぎると思うのですが。
先生 それもありますが、北京在住の日本人の方は、孤独感や文化の違いにも悩んでいるのではないでしょうか。日常生活で不安を溜め込まないためにも、意味のない会話をしたり、不満をぶつけたりすることが実は大切なんです。日本の方は相手に失礼なことを言ったかどうか気にしたり、そもそも不満をぶつける相手を見つけることも難しく、不安や抑圧を蓄積してしまう傾向があります。
――私の周りを見ても、確かにそうですね。
先生 例えば絵や文章を書くなど、何らかの手段で自己表現をすることが大事です。この場合、何を書いたらいいか分からない…という問題にぶつかると思います。そこでオススメするのが塗り絵です。傍から見たら意味のないことを黙々とやって、達成感を得ることで不安を解消する効果があります。
――なるほど~面白そうですね。友人にも勧めてみます!
―――今週のドクター―――
ラッフルズメディカル
精神科
居里維医師
首都師範大学で心理学学士の学位を取得後、渡日。東京国際大学にて臨床心理学の修士課程を修了。日本の臨床心理士、国家公認心理士の資格を持つ。日本語堪能。
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~北京天津ジャピオン2022年1月24日&31日号~