カルシウムで骨粗鬆症防止を
――最近、日本にいる親が骨折したと聞いて、心配しています…。
先生 親御さん世代だとそろそろ骨粗鬆症が心配ですね。
骨粗鬆症とは骨量(骨密度)が低下し、骨がもろくなる病気です。
少しの衝撃で、または自分で気づかないうちに骨折し、寝たきりになるなどが心配されます。
一般的に「老化かな?」と思われる、背中が曲がる、腰が痛む、背が縮むといった症状も、実は骨粗鬆症による骨折の可能性があります。
――ほぉ。歳をとると背が縮むのは、骨に原因があったのですね。
先生 はい。ただ覚えておいてほしいのは、骨粗鬆症はなにも歳をとってからの症状ではありません。
人間の骨量は30歳くらいをピークに、以降は減少の一途を辿ります。
一度失われた骨量を取り戻すのは難しいため、子どものうちから骨量を蓄え、それを維持することが重要です。
――具体的には、何をすればいいのですか?
先生 骨を作るカルシウムとその吸収を助けるビタミンDを食事から摂取しましょう。
積極的な屋外運動も骨を強くします。
食事から摂るのが難しい場合は、サプリメントを併用してみましょう。
ただしサプリはあくまで食生活の補助。
効果的な摂り方は、医師に相談してください。
~北京・天津ジャピオン2015年7月20日号