お医者さんの御用達~第560回

牛乳で骨粗しょう症予防を

 

――先生、今日は牛乳に含まれるカルシウムの働きについて、お話いただけるそうですね。

先生 はい。カルシウムが不足してしまうと骨がスカスカになって弱くなり、転ぶだけでも骨折しやすくなります。この症状を「骨粗しょう症」と言い、加齢とともに発生率が高くなります。高齢者の寝たきりの原因のうち、約20%が骨折だとも言われています。そのため、牛乳を毎日飲んで、骨密度の高い頑丈な骨を形成することが大切です。

 

――なるほど。毎日、継続して摂取することが大切なんですね。

先生 はい。牛乳にはカルシウムのほかにもたんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンがバランス良く含まれていて、私たちの健康維持に大切な役割を果たしてくれます。しかし、閉経後の女性はカルシウムが吸収されにくくなります。当院では骨密度を高め、新しい骨を作ることができる特別な薬も取り扱っていますが高額です。みなさんには、若いうちからのカルシウム摂取の必要性を改めて伝えたいですね。

 

――わかりました。胃腸が弱く、牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人は、どうしたらいいですか?

先生 ゆっくり飲む、または温めて飲んでみてください。ほかにヨーグルトやチーズなども試してみてください。

 

―――今週のドクター―――

北京ユナイテッドファミリー病院

整形外科主任

路継科医師

新疆医科大学卒業後、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学医学博士取得。シドニーで10年の整形外科臨床実務経験あり。関節痛治療が得意。

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~北京天津ジャピオン2022年2月14日号~

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