子どもの風邪に適切な対応を
――ランディ先生、救急科には小さなお子さんの急患が多いそうですね。
先生 はい。
特に小さなお子さんが風邪をひいて症状が重い場合、対応に戸惑う親御さんも多いと思いますが、市販薬の服用が適切ではないケースが多く見られますね。
――どんなケースがあるのでしょう?
先生 例えば、薬が効き過ぎてお子さんの身体に害を与えてしまうケースです。
中国では市販薬に使用できる薬品の種類が多く、咳止め薬に解熱作用のある薬品が含まれている…ということが多々あります。
ラベルに記載がない薬品が含まれていることもあり、知らずに一緒に与えてしまうことで、薬品の過剰摂取になってしまうんです。
――なるほど。
では、市販で安心して使用できる風邪薬はありますか?
先生 解熱剤では、「タイレノール」と「モートリン」には余分な成分が入っていないので、安心して使用できますよ。
38度以上の高熱が出たからといって、慌てて救急にかけこむ必要はありません。
説明書に記載されている通りに服用し、熱が下がるようであれば様子をみて下さい。
年齢ではなく、体重によって服用量が変わりますので注意して下さい。
ただし、お子さんの呼吸が苦しそうだったりぐったりしている場合、また1歳以下の赤ちゃんは、すぐに病院と連絡を取って下さいね。
取材協力先/北京ユナイテッドファミリー病院
~北京ジャピオン2012年9月17日号