ツボ押しで痛みを解消
――先生、パソコンに向かう時間が長くて、腱鞘炎かもしれないんです。
先生 それはいけませんね、ちょっとこれでツボを押して確かめてみましょう。
独特の形をしているこの棒は、中国では一般的なマッサージグッズです。
先が丸く突き出している部分はピンポイントにツボを押すのに適していて、平たく出っ張っている部分は経絡に添うように力が加えられます。
手にフィットして握りやすい形にもなっています。
――きれいなオレンジ色ですね。
玉(ぎょく)のように見えるのですが。
先生 中国語で「蜜蝋」と呼ばれる樹脂でできたものです。
様々な素材のものがありますが、プラスチック製は避けて天然のものを選んでください。
蜜蝋は値段も手頃ですし、肌に当てたときに、冷やっとしないのでオススメです。
マッサージのコツとしては、ツボや経絡に棒を当て1~2分押し続けること。
棒をぐりぐり動かすと気持ちよさそうですが、実は動かさず押し続ける方が効果的です。
――手でマッサージするよりも、棒を使った方がよいのでしょうか?
先生 自分の手でマッサージをすると、逆にその手に負担がかかってしまいます。
私も手を傷めないように、この棒を使うようにしています。
痛みやコリの軽い症状ならマッサージで改善に導けますので、1日1~2回マッサージを続けてみてください。
取材協力/北京御源堂中医診所
~北京ジャピオン2013年12月16日号