北京市人民政府法制事務所は、5月20日(火)、審議中の「軌道交通運営安全条例」の草案から、地下鉄での飲食禁止に関する項目を削除したことを明らかにした。
同項目は、地下鉄駅構内及び車両内での飲食を禁止するとしたもので、違反者には50元以上500元以下の罰金を科すと規定していた。
しかし、今年2月に同草案が発表されると、市民の間で大きな議論を呼んだ。
今回の項目削除に関して、同事務所責任者は、地下鉄における飲食禁止は、北京の現状や市民感情にそぐわず、また監督管理にも限界があるためとしている。
なお、飲食禁止の内容は、「地下鉄乗車の手引」に盛り込む予定。
そのほか、西単駅や王府井駅、建国門駅など6駅で試験的に実施中の、金属探知機と検査員によるボディーチェックは、各駅にて順次正式に採用する見込み。
(5月21日)
~北京・天津ジャピオン2014年5月26日号