【北京3月16日】「世界消費者権利デー」の3月15日(火)に放送された中央電視台(CCTV)の特別番組『3.15晩会』の報道を受け、北京市食品薬品監督管理局は通州区の大手フードデリバリーサイト「餓了么」の調査に介入した。
報道によると、「餓了么」は明るく広々とした実店舗、設備の整った厨房の写真をサイトに掲載していたが、実際の厨房は暗く狭く、壁やコンロ、鍋は油汚れで黒々としていた。また、女性店長が買ってきたソーセージのフィルムを歯で開け、汚れた容器に食事を入れる、真っ黒に汚れた布巾で鍋の中を拭くなどの行為が映像に映し出されていた。
さらに、5つの異なる店舗の料理が注文可能と謳いながらも実際は、小規模の厨房一カ所で、加工済みの冷凍食品を電気調理器やレンジで熱を通して包装し、宅配していた。
通州区食品薬品監督管理局大隊隊長によると、通州区の店舗は未許可で違法営業にあたるため営業を停止し、厳しく責任を追及するとしている。
~北京・天津ジャピオン2016年3月21日号~