天津市市場に〝偽の食塩〟が氾濫 危険な工業廃棄物を食塩と偽る

【天津5月31日】天津市食品安全協会は5月31日(火)、ニュース発表会の席上で、目下、市場では一定数の偽の食塩が販売されているとした。

天津市及び河北省では、工業廃棄塩が激増しており、近年、一部の違法組織が工業廃棄塩を正規の食塩と偽って販売。包装は精巧にできており、業界内の人間が仔細に観察してはじめて見分けがつくという。さらに、偽の食塩には大量の水銀や有毒有害物質が含まれており、長期にわたり摂取することで腎臓、肝臓に負担をかけるだけでなく、下痢、嘔吐を引き起こし、重症になると全身の血管や血液系統が損傷、子どもの成長の妨げや知能の低下にも繋がるとしている。また、偽の塩に含まれる亜硝酸は、0.3~0.5gの摂取で中毒を引き起こし、過剰に摂取すると死亡するケースもあるとしている。

識別方法として、正規品は包装の印刷が克明で、ラベルの位置も固定しているのに対し、偽物はバラつきがあることなどを挙げている。

~北京・天津ジャピオン2016年6月6日号~

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