【北京5月6日】北京地鉄公司では最近、地下鉄10号線の一部の列車に座席のない改造車両を採用している。
これは朝夕の通勤ラッシュ時の車両の混雑を緩和するための対策で、車両内に設置されてい6人がけのシート12セット、3人がけのシート2セットを取り外し、替わりに背もたれ26セットを設置。改造後の車両の乗客収容面積は約21平方㍍、列車1本あたりの最大輸送能力を5%引き上げることができる。1平方㍍の空間を6人分の立席と計算すると、列車1本につき126人の増加が可能となる。
改造車両は4月9日(火)より朝の通勤ラッシュ時に運行を開始、その後の運営状況は良好だという。北京地鉄公司では輸送能力引き上げに向け、年内に一部の列車に対し、引き続き改造車両を採用していくとしている。
10号線は北京地下鉄の中でも最も混雑する路線で、1日の乗客数が度々100万人を突破している。
~北京天津ジャピオン2019年5月13日号~