コロナ感染の意外な落とし穴 PCR検査結果陰性も要注意

【北京1月26日】北京市疾病予防控制中心副主任は1月26日(火)、「北京市新型コロナウイルス感染症流行予防対策に関する記者会見」の席上で、前日25日(月)に感染が発覚した大興区住民2人の状況を紹介した。

これによると、2人の感染者はともに複数回にわたり社区(行政区画単位)のPCR検査を受けており、結果はすべて陰性だったことがわかった。

また、順義区が1月16日(土)に紹介した感染者は、6回にわたるPCR検査の結果がすべて陰性で、7回目にして陽性が発覚。過去には10回が陰性、11回目で陽性が発覚した例も見られた。

これを受け、国家感染性疾病質量控制中心弁公室主任は、下気道(器官から肺まで)標本陽性率が上気道(鼻から喉頭まで)陽性率を上回るなど、サンプリングの質、感染時間、検体の種類、検査試薬などが検査結果に影響すると説明している。

一方、北京世紀壇医院感染科主任医師は、PCR検査を受ける際は2時間前には飲食を停止し、喫煙、飲酒、ガムを噛むなどの行為は上皮細胞に影響を与える可能性があるため、サンプルを採取する30分前には上記を慎むよう勧告している。

~北京天津ジャピオン2021年2月1日号~

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