【北京9月3日】北京市では今年6月1日(火)の梅雨入り以降、降雨が62回に渡り、直近20年来で最も降水量が多い年となったことがわかった。
北京市気象台の統計によると、約3カ月間に降雨の発生回数は前年同期比で約3割増の62回に及んだ。今年梅雨入り以降の北京市の平均降水量は627.4ミリ、例年同期比で約7割増となった。このうち7月の降水量は400.4ミリ、1951年以降の歴代同期で最も多かった。
気象専門家はこの原因として、7月以降に西太平洋亜熱帯高気圧が二度北へ上り、降水帯が華北地区へと押され、梅雨が例年より6日繰り上がったと説明。同時に亜熱帯高気圧前線の位置が例年より北寄りとなり、東南の暖湿気流が華北地区に流れたことに加え、中高緯度の冷気が活発化したことを挙げている。
なお、最大は7月12日(月)の平谷区西樊各庄で、累計雨量は278.4ミリに達している。
~北京天津ジャピオン2021年9月13日号~