北京“歴史建築”の教科書公布*歴史的建築物保護を強化へ

【北京3月29日】最近、首都規画建設委員会弁公室、北京歴史文化名城保護委員会弁公室、北京市規画自然資源委員会の共同編さんによる教科書「認識身辺的歴史建築」が公布された。

同書は北京における歴史的建築物に関する情報や知識を紹介するもので、一般市民の歴史的建築物に対する保護意識を高めることを目的としている。

“歴史建築”とは原則的に、創建から50年以上の建築物、あるいは50年以内でも歴史、科学、芸術的な価値を持つ建築物。一定の保護価値があり、歴史的な風貌やその地方の特徴を有し、かつ文物保護単位(中国の文化遺産保護制度のひとつ)に指定されていない建築物が条件となる。

北京市では2017年より、3回に分けて歴史的建築物1056棟(カ所)を発表。昨年12月末には政協礼堂、民族文化宮、北京大学、清華大学を含む63棟(カ所)へのプレートの設置を完了した。

なお、北京の歴史的建築物は四合院式建築物が約49%を占める。ほかに住居小区が26%、近現代公共建築物が14%、工業遺跡が約10%。行政区別では西城区が最も多い339棟(カ所)、次いで東城区の316棟(カ所)となっている。

~北京天津ジャピオン2022年4月4日号~

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