北京市重点保護野生植物名鑑*新種19種を含む最新版を公布
【北京6月9日】北京市園林緑化局は最近、最新版「北京市重点保護野生植物名鑑」を正式に公布した。
同名鑑に記載された野生植物は44科68種、で、具体的には維管束植物が3科3種、裸子植物3科7種、被子植物38科57種、ラン科植物1種となる。
同名鑑は2002年4月より、同局と北京市農業農村局が改訂を開始。広範囲から収集されたデータと近年の調査をベースに、関連分野の専門家による研究及び議論を重ね、北京市における重要かつ絶命危惧種の野生植物リストを選出したもの。2008年に公布された名鑑との違いは、北京市一級、二級の野生植物保護レベルを削除、種類においてはミツガシワ、フキタンポポ、オオチゴユリなど19種類の野生植物が増えている。また、百花山ブドウ、クレマチスなど、国家重点保護名鑑に列挙された12種類が削除され、チョウセンゴミシ、オニグルミ、黄精(クサスギカズラ科)などの20種類が絶滅危惧種レベルを下げている。
北京は2つの山に5本の川を持つ自然に恵まれた地理と独特な地形により、野生植物が豊富に生息しており、現在に至るまで維管束植物2088種が発見されている。
~北京天津ジャピオン2023年6月19日号~