【北京9月6日】「2023年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」首鋼園会場のコンピューター・情報サービス専門展示エリアにて最近、AR(拡張現実)・VR(バーチャル・リアリティ)技術を採用した“敦煌ガイド”装置がお披露目され、参観者の注目を集めた。
この装置は専用ゴーグルを着用することで、AR・VR特殊技術による360度の可視化とガイド・解説により、イマーシブに敦煌の莫高窟壁画を体験できる。このため通常の観光ガイドよりも自由に石窟の中を案内することができるうえ、個々の壁画の詳細についても映像で位置を示してクローズアップし、特殊効果の動画を重ね合わせることで壁画の背景にあるストーリーを豊かに表現することができるという。実際に体験すると、まるで現実に敦煌の洞窟の中にいるかのようで、視界に広がる華やかで美しい壁画や模様のリアルさに驚かされるという。
敦煌特有の装飾である藻井(そうせい)模様は、“最も美しい天井”と称される。異なる時代に描かれており、同装置により盛唐時代の320窟、晩唐時代の85窟、北宋時代の378窟、西夏時代の207窟、隋代の407窟を鑑賞できる。
~北京天津ジャピオン2023年9月11日号~