最新の経済金融関連犯罪報告*今年は刑事事件の割合が30%に

【北京9月21日】北京市人民検察院は最近、北京市第16回人民代表大会常務委員会第5回会議の聴取にて、2019年~23年6月までに同院で処理された経済金融関連の犯罪数は2万8428件、逮捕を許可した犯罪者数は5万997人に上ったことを明かした。

このうち刑事事件の比重は19年の19%から23年上半期は30%に上昇した。また、違法資金集め事件が4487件、犯罪者数1万727人、マネーロンダリング事件が64件、犯罪者数71人だった。重大事件のうち、被害総額100億元以上、インサイダー取引などで起訴された事件は57件、犯罪者数は112人だった。中には、違法の越境MT4取引プラットフォーム、“滬港通(上海・香港ストックコネクト)” を利用したインサイダー取引などもあった。

なお、市民が最も関心を寄せる通信ネット詐欺事件に関連する起訴数は2601件、犯罪者数は4111人だった。北京では通信ネット詐欺を根本から絶つための専門取り締まりを実施しており、21年以降に回収した経済損失額は約200億元に上り、取り立て・回収率は10.2%から23年上半期には48.4%に伸びている。

~北京天津ジャピオン2023年10月9日号~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

PAGE TOP